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GSNを使って、ゴール指向要求分析してみる

D-CASEワークショップの懇親会等で、「要求分析を行うのに、GSNが使える。それを研究している」といったので、その成果を披露してみたいとおもいます(詳しくはFOSE2017で発表する予定)

題材は、そのD-CASEワークショップの演習1

  「メカトロニクスコンテスト」
で、

  トップゴールが「期間内に最低戦える機体を作る」に、
  前提がそこに書いてあるようなかんじ

にします(演習1がそうだったような気がします)

------

【方法】

研究している手法では、

(1)開始状態を決めて、
    開始状態→目標状態
 をトップゴールとします。

今回は、
  開始状態を現状
  目標状態を「期間内に最低戦える機体を作る」とし
トップゴールは
  現状→「期間内に最低戦える機体を作る」とします
(このとき、現状を前提に、目標状態をトップゴールのラベルに書きます。
 なので、図は、このままの状態でかまいません)


(2)トップゴールを→または、目標状態で分解する
  ・→の分解:開始状態から、目標状態まで状態遷移があるときは、
        その状態遷移で分割する
  ・目標状態の分解:目標状態がいくつかの要素に分割できるときは、
        要素ごとに分解し、さらに必要なら、要素間の連携も入れる
 →の分解をマイルストーン分解、目標状態の分解を要素分解と以下述べます。

 ここでは、機体を作る=要求仕様→設計→実装→操作というようなプロセス
 を経るので、そのようにマイルストーン分解します。
 そうすると、こんな図になります。
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(3)必要ならゴールをさらに詳細化します。
  機体を操作するには、機体が必要で、
  機体を実装するには、設計書が必要で、
  設計書を作るには、要求分析が必要なので、
 まずは、要求分析をします。
 ゴールが書ききれないので、証拠2に、ゴール図2(GSN)と書いて、
 次のGSNにうつります。

(4)要求仕様を詳細化します。
 今度は、要求仕様を分解してみました。
 要求仕様は、要求とドメイン知識とシステム固有知識に分かれるというのは、
 Laamsweerdeの本を元にして私の研究で使っていることなのですが、
 今日は、それは深く触れずに分解します。

 ドメイン知識の部分、機体(ラベルに書いてあるので、機体は目標状態)
 に注目すると、ハードとソフトの要素があります。
 そこでハードとソフトに要素分解します。下の図
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 ハードとソフトは連携するので(インストールなど)
 ここでは、連携部分の要素を追加します。

 そして、ここからさき、ハード、ソフトの知識は私は持っていないので、
 未達成としました。多分研究室のメンバーも知らないので、先生や院生が、
 これを詳細に分解(ハードは、モーターとかマイコンとかギアとか)していく
 のだと思います。


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